ハル歯科医院blog

非歯原性歯痛について

こんにちは!ハル歯科医院です。

今日は最近概念として確立された「非歯原性歯痛」について、ご紹介させていただきたいと思います。

非歯原性歯痛は、一言で表現すると「歯事態には原因が存在しない歯痛」です。

つまり歯の治療を行っても治らない痛みです。

非歯原性歯痛は、口腔顔面痛の診断と治療ガイドブックによりますと、「筋・筋膜性歯痛」「神経障害性歯痛」「神経血管性歯痛」「上顎洞性歯痛」「心臓性歯痛」「精神疾患または心理社会的要因による歯痛」「特発性歯痛(非定型歯痛を含む)」「その他さまざまな疾患により生じる歯痛」の8つに分類されます。

筋・筋膜性歯痛は分かりやすく表現しますと、筋肉痛からくる歯の痛みです。関連痛といわれる現象で、痛みの発生源としては顎の筋肉であったり鼻腔や内臓などであったりします。

神経障害性歯痛は、いわゆる神経痛です。

神経血管性歯痛は、片頭痛・群発頭痛などの症状の一種です。

上顎洞性歯痛は、上顎洞の疾患が発生源となり歯に痛みが出るというものです。上顎洞とは、副鼻腔の一つとなります。

心臓性歯痛とは、実は狭心症や心筋梗塞、動脈解離、心膜炎などを引き起こしている際に、発作的に歯痛がでるというもので、特に運動時に歯が痛む際に注意が必要です。これはとても深刻な病のサインですので、早急に専門病院を受診する必要があります。

精神疾患または心理社会的要因による歯痛は、身体化障害や疼痛性障害で歯痛を引き起こすというものです。

特発性歯痛(非定型歯痛を含む)は、とても厄介で原因不明の歯痛です。

その他さまざまな疾患により生じる歯痛は、いろいろな疾患にともなう歯痛です。つまり、まだまだ見えない発生源はたくさんあるということになります。

 

非歯原性歯痛の場合、発生源を治療・解決していく必要があります。

非歯原性歯痛は、痛全体の2.1〜9%を占めるといわれておりますので、ハル歯科医院におきましても、非歯原性歯痛の可能性は常に念頭に置いて診断をしています。

 

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