ハル歯科医院blog
口臭について考えてみましょう【第5回・病的口臭】
皆様こんにちは。守山市のハル歯科医院です。
今日は病的口臭について、ご説明してまいります。
この病的口臭が口臭の種類の中で一番厄介ですし、「たかが口臭」と見逃してはいけない口臭です。
名前の通り、なんらかの病気が起因して起こっているのが病的口臭です。
この病的口臭は、歯科領域である口腔由来の口臭と、医科領域である全身由来の口臭に分類されます。
口腔由来のものが、病的口臭全体の9割と言われています。
口腔由来の場合は、その多くが歯周病やひどく進行しているのに放置しているような虫歯です。ドライマウスが原因の場合もあります。
また、歯石や舌苔、入れ歯が原因ということも考えられます。
歯周病や虫歯の治療をはじめ、しっかりと完治させることが重要です。
ドライマウスや歯石、舌苔、入れ歯のケースも、それに対するケアをしっかりと対応していきます。
全身由来の場合は、呼吸器系・消化器系・耳鼻咽頭系・代謝系の疾患が原因となって口臭が発生します。
具体的には、気管支炎や肺膿腫、蓄膿症、咽喉頭ガン、胃炎、胃潰瘍、胃ガン、糖尿病、尿毒症、肝硬変などです。
病的口臭の比率として全身由来のケースはわずかではありますが、ガンなど重篤な病気の可能性もあるだけに、歯科医師としても病的口臭は慎重にチェックする必要があります。
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