ハル歯科医院blog
治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命
こんにちは。院長の春日井です。
今年の11月7日は暦の上で冬の始まりを告げる立冬です。
来る寒さに備えて、冬支度を始める方も多いのではないでしょうか。
暖房器具や冬物の衣類は早めに手入れを済ませて準備しておきたいですね。
さて、お口においても日ごろの手入れが欠かせませんが、実は、治療した後のつめものやかぶせものも
その後のセルフケアやチェックが大切です。
そこで今回は、治療後のつめものやかぶせものの注意点についてお話ししていきます。
◆一生モノじゃない!?
つめものやかぶせものの寿命
歯科で治療を受けて、つめものやかぶせものが入ると「これで一安心」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、この時点では歯の不安を完全に払拭することはできません。
これらの修復物には寿命があり、ある調査では金属のつめもので5.4年
かぶせもので7.1年、ブリッジで8年がそれぞれの平均使用年数といわれています。
では、なぜつめものやかぶせものは”一生モノ”ではないのでしょうか。
それは、治療後もお口の中は環境や状態が常に変化し、過酷な環境にさらされているからです。
このような環境下において、治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは非常に困難なのです。
◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める
危険な因子
つめものやかぶせものの寿命は、お口の中のさまざまな要因によって左右されます。
たとえば、無意識での歯ぎしりや食いしばりのくせがある人は
つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。
また、かみ合わせの変化も、つめものやかぶせものが取れたり外れたりする要因となり得ます。
これは、治療時点では歯にフィットしていても、年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで余計な負担がかかるためです。
このように、同じような状況下で入れたつめもの・かぶせものでも、個々のお口の状態や習慣などによって
その寿命が大きく変わってくるのです。
◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意!
つめものやかぶせものの寿命に影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが「二次むし歯」です。
これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、つめものやかぶせものの装着後であっても
やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、再び歯を溶かしていきます。
二次むし歯は自覚症状がないまま進行することが多く、レントゲンをとって初めてその存在に気づくことも少なくありません。
そして、二次むし歯が進行すると、つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、やがて外れてしまうおそれがあるのです。
そのため、定期的なチェックによる早期発見が重要となります。
◆長持ちの秘訣はプロのチェック
つめものやかぶせものを長持ちさせるためには毎日のセルフケアにくわえ、定期的な歯科受診が欠かせません。
繰り返す治療に悩まされないためにも、治療後も定期的な受診を継続して、お口のトラブルを未然に防ぎましょう!
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